岩手県江刺市
特別栽培米ひとめぼれ

誕生：1981年
親品種：コシヒカリ／初星
開発地：古川農業試験場（宮城県）

岩手といえば、「江刺」と昔から呼ばれる名産地です。
昔は、米俵についていた札から「金札米」とも呼ばれ、金札米＝美味しいお米、というのが米業界での認識でした。

今は米流通は自由化されていますが、昔は産地や品種の指定が思うように出来ず、入ってきたお米を見ながら、ブレンド商品を作り上げていくというのが米屋の腕の見せ所でした。また、今のように低温倉庫もなく、梅雨時以降は必ずお米の品質が悪化しました。そのような状況で、江刺「金札米」が入荷したら、一年を通じて最高品質のお米を作るために非常に大事に扱った、そういう話が当店にも逸話の一つとして残っています。

江刺米の美味しさの背景は；

• 北上川という水量・養分に恵まれた水系と粘土質の土地
• 昼夜の温度差が大きいために、昼間の光合成が盛んになりデンプン形成が進む一方、夜間は稲の消耗がないという好条件
• 畜産も盛んで、完熟牛堆肥の投入により土作りが出来て、化学肥料に頼らない

などが挙げられます。

元々、噛み応えのある岩手米ですが、江刺のひとめぼれは、粒より（網目1.9mmという大き目のふるいで選別）で、適度な柔らかさを持つ甘味のあるお米です。