無農薬米に無農薬の雑穀をお買い上げのお客様。
やはり、アトピーに関心があり、農薬などに対する知識も豊富です。
その会話の中で、日本の米事情に話が及び、
意外と知られていないことが多いんだな、と。
例えば、
日本人が銀しゃりを食べられる前に、
麦や雑穀を混ぜていたこと。
(最近のブームじゃないんですね)
古事記・日本書記には、殺された神の死体から五穀が生まれ出たとの話が。
そこでは、粟(あわ)・稗(ひえ)・麦・豆・稲が五穀とされています。
江戸時代以降は、米・麦・粟(あわ)・豆・黍(きび)を五穀ということが主流らしいです。
五穀が何かということは、時代や地方によって違っているようですね。
米の自給自体、昭和30年代半ばになって初めて達成されたこと。
(なんでも、昭和42年まで輸入していたとか)
日露戦争のとき、陸軍は脚気でかなり亡くなっています。
海軍は、麦飯だったので、圧倒的に少ない。
(この責任は、陸軍軍医の森鴎外にあるんですが)
でも、庶民が兵役につけば、
「銀シャリ食べられる」
というのは、非常に大きなことだったんでしょうね。
それで、昭和30年代、国の増産運動の結果、
銀シャリをいくらでも食べられるようになって、
そうしたら、今度は、米が余るように。
パン食も増えて、同時に油脂の摂取も増えて、
それから、生活習慣病が増えていきました、とさ 笑