先々週のとある午後、突然
「もち麦ありますか?」
そこから数時間で、
もち麦が完売!
仕入れたばかりで、かなりの数があったのですが・・・
前日のテレビで
「もち麦ダイエット」
なるものが紹介されてのプチ騒ぎ。
ネットでも全国で同業者から完売情報が。
次の仕入れ時期も全くの未定に。
(やっと、昨日入荷しました)
さらには、消費者心理につけこんで
何倍もの価格にて販売する輩も登場。
はてさて、
本当にもち麦はそんなにいいのでしょうか?
普通の押し麦ともち麦は、どこが違うのでしょうか?
元々は、「大麦」の「うるち」と「もち」。
当然、もち麦は、もちもちしています。
成分としては、
両方とも水溶性・不溶性の食物繊維が豊富であり、
(「水に溶ける」タイプ(水溶性)と「水に溶けにくい」タイプ(不溶性)の2種類があり、それぞれが異なる働きをしています 。水溶性は、血糖値の上昇をおだかやに、不溶性は、お通じにいいです。)
特に、水溶性のβ(ベータ)-グルカンは、各国でその機能的効果が認められています(「大麦について学ぼう」より)。
国名 | 許可年 | 関与成分 | 表示許可内容 | 必要量 |
---|---|---|---|---|
米国 | 2006 | β-グルカンを含む全粒大麦と乾燥大麦粉、もしくはbetafiber*6 | 血中コレステロール低下による冠状動脈心疾患のリスク低減 | β-グルカンとして1日3g以上、β-グルカンとして0.75g以上含む食品*6 |
カナダ | 2012 | 大麦穀物のβ-グルカン(抽出物は除く) | 血中コレステロール濃度の低減 | 1日3g以上、1g以上含む食品 |
欧州連合 | 2012 | 大麦βーグルカン | 血中コレステロール低下による心臓疾患のリスク低減 | 1日3g以上 |
大麦・オーツ麦のβーグルカン | 食後血糖値の上昇抑制 | 1食中の糖質30gあたり4g以上 | ||
大麦・オーツ麦のβーグルカン | 正常な血中コレステロール濃度の維持 |
1食あたり1g以上 1日3g以上 |
||
大麦由来の食物繊維 | 糞便量の増加 | 100g中6gの食物繊維を含むパン製品、もしくはβーグルカンとして1日3g以上 | ||
オーストラリア/ ニュージーランド |
2013 | β-グルカンを含む大麦・オーツ麦 | 血中コレステロール低下 |
1食あたり1g以上 1日3g |
韓国 | 2010 | 大麦由来の食物繊維 | 正常な腸機能の維持 | 食物繊維として、1日25~30g |
当店で仕入れている「押し麦」と「もち麦」では、もち麦のほうが若干水溶性食物繊維が多いですが、白米と比べれば、どちらも歴然とした差です。
押し麦の方が全然安いことを考えると、無理にもち麦でなくても、と思ってしまいます。
ただ、テレビでは、
「うるち米ともち麦を半々で」
と説明していたようなので、
これは、押し麦では辛い。
というのは、押し麦では、かなりと食味が落ちてしまうかと。
ちなみに、
刑務所などでは、
「三割麦飯」です。
押し麦です。
これで、皆さん、
健康になって復帰されます。
こんな報告もあります。
糖尿病患者の方が、インシュリン注射なくても 服役患者8割の症状改善 福島の医師分析
「インスリン治療をしていた十八人のうちの五人、血糖降下剤を飲んでいた三十四人のうちの十七人が、それぞれ投薬をやめるまでに改善した。」