「美味しいお米はどれですか?」
美味しさって何?
ごくごく一般的なこと。
化学合成の窒素肥料を多くふると、
いっぱいとれます。
不味くなります。
タンパク質が増えて、
水を吸収しにくくなります。
えぐみが増します。
黒くなります。
肥料を少なめにすると、
病気も虫も少なくなると言われています。
しかし、
肥料を少なくすれば、
収量は一般的に下がります。
無農薬栽培をすれば、
人間様が頑張って雑草取りに精を出しても、
やはり、雑草様に肥料を横取りされて、
収穫量は下がります。
肥料と収量、基本反比例。
そして、肥料と美味しさも、基本反比例。
ここが、
生産者の矜持の分岐点。
肥料をたくさん振って、
たくさん収穫して、
JAに全量出荷してしまえば、
それだけ収入が増えます。
流通では、
誰のお米かわからない。
何々県のなんとやら、という品種、というだけのレッテル。
自分で販売する生産者は、
そうはいきません。
「不味かったら、次がない」
厳しい世界です。
そんなお米を預かる米屋も
一応、プライドがあるんです (笑)
小澤さんこんにちは。何事にも適正値ってのがありますから、「肥料をたくさんふって、たくさん収穫して」とはなりませんよね。ふりすぎると倒伏して大変なことになりますし、品種や田んぼの状態に応じて、みな結構気を遣ってるはずです。指導マニュアルでも、最近はそのあたりのことは明記してますしね。なので、図式化した言い方をしてしまうと、リアルなところがかえって見えなくなるということはないでしょうか。ちょっと気になったので、コメントしてみました(微笑)。
若菜さん、ありがとうございます。
「 ごくごく一般的なこと。 」
ということでご勘弁を (笑)
いつも店先での会話に苦労します。
どこまで、突っ込んで話せばいいのか?
家族からは、お客様には買っていただいているんで、「講義」じゃない、と言われるし (笑)
あ、新潟のBL騒ぎのときに、
とある生産者さんから、
「稈(稲の背丈)を抑えるホルモン剤がある」
と聞かされました。
色々な物があるんですね。
そうそう、
「 適正値」
なんですが、
不味いお米もざらにあります。
不味くなる要因は肥料だけではないでしょうが、
たまに、
「どうやったら、こんなに不味いのが出来るんだろう」
とも思います。
どうもどうも(笑)。お客さんとの対応の難しさは容易に想像できますし、すごく大変でしょうね。百姓からみれば、お米屋さんの経験と情報量にはいつも感服しています。今後ともよろしく(微笑)。