日本穀物検定協会という組織が毎年発表している
なんですが、今年は激震が走りました。
過去28年連続で特Aを取得してきた新潟・魚沼「コシヒカリ」が今回初めて、評価を下げ、Aになってしまいました。
さらには、埼玉や神奈川の品種が特Aを取ったこともニュースです。
ではでは、このランキング。
米屋はどう思っているのでしょうか?
多分、多分ですね(某首相っぽい (笑))
「関心はあるけど、あまり信じてない」
的な。
その理由は、
1)穀物検定協会のサイトにも書かれていますが、県や品種の全部を保証するものではない。
「米の食味ランキングは、主な産地品種銘柄について、当協会がその供試試料を食味試験した結果に基づいて評価するものであり、流通するすべてのお米を評価しているものではありません。」
2)特Aを取るために、ピン中のピンだけ試料提供することが可能(というより、そういうところが多いかと)。
お米は生産者によって実に異なります。
同じ県、同じ市町村、同じ品種でも、かなりのブレがあります。
さらに言えば、一人の生産者の作る同じ品種でも、田んぼの土質や刈り取り時期の違いで微妙に異なるのです。
つまりは、ランキングの検査で使われたお米、まさしく「そのお米」を一年間通して扱わない限り、そのレベルは保証されないということです。
当店のように、
毎年、同じ生産者のお米を扱っていて、その質をわかっていると、
こういう単純なランキングの結果はあまり意味がないんですね。
だから、今後の参考にはなっても、金科玉条の如くには重宝しない、という結論に。
なお、今回の最大のニュースは新潟魚沼コシヒカリ。
ちょっと細かい話ですが、新潟のコシヒカリは二種類あり、多分、ランキングに試料提供されたのはコシヒカリBLという、現在、生産の95%程度を占めている方。
昔の(というか、本来の)コシヒカリ、そのまた魚沼産を食べていると、
今回のランキングで特Aをとったどのお米よりも美味しいと思います。
こんなことも、ランキングがどうでもいい一因です。
なお、今年の特A品種、当店にも何種類かあります。
魚沼コシと合わせて、何種類も食べ比べしていただきたいですね。
そんな、お試しパックも作る予定です。
「美味しさはいつもあなたの舌が決める」(by みつお?)