これまで、色々なことをお話してきました。これから何を話そうか、毎週考えています。
今、とりあえず考えている話題を紹介します。
- ひとつ、特殊なお米品種の話。
- ひとつ、有機米とか特別栽培米の話。
- ひとつ、無洗米の話。
- ひとつ、糖質制限の話。
是非、どんな話を聞きたいか、リスナーさんからの意見をいただきたいです。
皆さんが意見を考える参考になりますように、それぞれの話題について、若干、説明します。
まず、特殊な品種の話。
お米には色々な性質があります。その特徴を際立たせた特殊な品種があります。
例えば、モチモチ感が強いお米、低アミロース米と言います。逆に、ぱさぱさの高アミロース米。その差は、でんぷん質の違いです。
他には胚芽が大きい、巨大胚芽米。栄養豊富な胚芽が大きいので、栄養も豊富です。
また、たんぱく質の摂取を減らすことができるお米があります。低グルテリン米と言います。ポイントは、たんぱく質の種類。
タンパク質には大きく分けると二種類あります。体が吸収するタンパク質と吸収しないタンパク質です。その比率の差が鍵です。
こういう特殊な品種についてのお話。
次に、栽培方法の違いについて。
店先のPOPや米袋の表示、サイトの宣伝文句で、有機栽培とか特別栽培とか書かれているのをご覧になった方もいると思います。
具体的な違い、ご存知ですか?
有機栽培、無農薬栽培、減農薬栽培とは、それぞれどういう意味なのか?というお話。
お米の説明を読むときに、
「このお米に使われている農薬は、除草剤だけです」というのと、
「これは、減農薬のお米です」というのと、どちらが農薬が少ないと感じるでしょうか?
「有機肥料を使っているから有機米」という言い方は正しいのでしょうか?実は、これ、一部の生産者が使っていた説明の仕方なんですが。
生産方法の違い、法律の問題、表示の問題、こういうことを細かく説明します。
正しい情報を持ったうえで、店先でお米を選んでいただきたいですね。
次に、無洗米。無洗米の利点として説明されているいくつかのポイントがあります。
ヌカを含んだ研ぎ汁を流さないので、環境、具体的には川とか海の水質環境に良いとか、普通のお米は、米研ぎで栄養や旨味を落としてしまうが、無洗米はそれが残るとか、という主張です。それを一つずつ、反論します。
少しだけ話します。
今のお米は、非常にきれいに精米されています。精米機の能力があがったからです。昔は、お米の周囲にヌカの粉がたくさん残っていました。お米を研ぐと、濁った水がたくさん出ました。それをそのまま流していました。
そして、お米の消費量は今の倍ですね。
さらには、下水の普及率は低かったです。
これを、掛け算しますと、昔の研ぎ汁から川や海に流れ出ていた汚れは、今の何倍にもなっていたことでしょう。
さて、その当時、水質汚染の問題はあったでしょうか?こういう反論をもっと細かく説明します。
次に、糖質制限。
加工食品でも、わざわざ糖質何グラムと表示され、糖質オフとかカットとか書いてある商品が増え、本屋さんに行けば糖質制限の本がたくさん並んでいて、テレビの健康番組でもしょっちゅう糖質の取りすぎという表現が使われていて、すでに、ブームというより、日常に溶け込んでいる感のある、糖質制限。
そういう糖質制限に対する反論をします。
日本人の食事の変化や、生活習慣病との関係などから説明したいと思います。
少しだけ触れますね。戦後、お米の消費量は、半分になりました。戦前から考えると、三分の一と言ってもいいくらいです。
一方で、パンやパスタは増えました。でも、それらを加えても、炭水化物の摂取量は、減っているのです。
そして、炭水化物の摂取量が減り始めてから、成人病が増えました。高齢の太った成人男性がかかる病気、成人病ですね。それが、若年層にまでひろがり、言葉が変わりました。生活習慣病です。
特に問題視されているのが、肥満と糖尿病ですね、その原因として、炭水化物、つまりは糖質の摂取が挙げられています。
でも、やはりおかしいですね。
なぜ、減ったはずの炭水化物が、悪者になるのか?
そういう話をしたいと思います。
さて、概略の説明はこれくらいにしたいと思います。
最初にも言いましたが、是非、みなさんの意見、何を聞きたいのかという声をお寄せください。
そのご意見を参考に、話す順番を決めたいと思っています。
次回は、三月三日火曜日です。
皆さん、お米について知りたい聞きたいことがあれば、何でも結構です。是非、ラジオフチューズまでメールをお寄せください。