上は、日本人・アメリカ人の一人当たり年間野菜消費量です。
逆転されていることがわかります。
ハンバーガーやステーキばっかり食べて、太っていて、生活習慣病が多く、次から次へと色々なダイエットが紹介されている、こういうイメージをアメリカ人に抱いていませんか?
確かに、アメリカ人の観光客も太っている方が目立ちます。
しかし、実は、アメリカ人は一人当たり、日本人より野菜を多く食べているんですね。
これは、アメリカが国を挙げて食生活の改善に取り組んできた結果なんです。
アメリカでは1990年当時、死因のトップであるがんを克服するための研究から、野菜と果物を多く食べている人ほど、生活習慣病の発生率が少ないことを発見し、
「1日5~7皿(1皿=約70グラム)の野菜と果物を食べる」をスローガンとした「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)運動」をスタート。
結果として、飛躍的に野菜と果物の消費量が伸び、生活習慣病での死亡率の減少に大きな成果を上げたとのこと。
翻って、「野菜をたくさん食べるから健康で長生き」と言われてきた日本人ですが、この定説もどうやら過去のもの。
「第6次改定日本人の栄養所要量」によると、日本人に1日に必要な野菜の量は350g。
そのうち緑黄色野菜が120g、その他の野菜は230g。
しかし、国民栄養調査結果(平成13年)を見てみると、実際には279.4gしか摂れていないんです。
緑黄色野菜に至っては93.6gと8割に満たない結果。緑黄色野菜の所要量はその重要性から第6次改定で120gに引き上げられたものですが。
世代別にみると
最も野菜を食べている60~69歳の年代でも1日に340グラム弱、
育ち盛りの小学生から中・高校生にいたっては250グラムを切っているなど、どの年代においても目標値が達成されていないんですね。
食生活が基本になっての健康であり、病気に対する抵抗力であることを思うと、
「ちょっとまずいんじゃないの」と思わざるをえない状態ですね。
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