夢ごこち 減農薬栽培 石川県白山市番場さん
厳選された玄米をこだわりの低温精米で仕上げます!
五ツ星・三ツ星マイスターとお好みのお米を探しましょう。
令和六年産 石川県夢ごこち
白山市 番場さん
(減農薬・無化学肥料栽培)
誕生:1992年
親品種:コシヒカリ(プロトプラスト培養)
開発地:植物工学研究所
石川県白山市の番場さんは、積極的に新しい技術を導入して、無農薬栽培や減農薬栽培による米つくりを実践。平成16年、第33回日本農業賞大賞も受賞。
番場さんの『夢ごこち』は、農薬を極力押さえて無化学肥料(有機質)で、BS農法により栽培したものです。以下、番場さんのHPより
- ●BS農法(Bio Synchronic農法)
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生命力を高める場を創る農法です。 種子・水・土に生命力を蘇生・活性化するエネルギーを与え、記憶させます。その結果、土は自然と同調する場となり、水は活性水となります。いわゆるいやしろ地になるわけです。
- ●有機肥料での栽培
- 秋の刈り取りの終わった後、耕土培養資材(稲体を健全化、微量 要素を含む)と生藁を入れて耕起します。各種微生物の繁殖を促すため、有機質をたっぷり施します。肥料は有機質のため化学肥料に比べて高くつきます。また、緩効性のため増収は望めません。
- ●安全性重視
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本田での殺虫、殺菌剤の使用は原則としてしません。病害虫の著しい発生により被害が著しく発生した場合は、やむを得ず安全な薬剤を必要最低限の量に限って使用する場合があります。稲の体が病害虫の被害を受けにくいものにします。除草剤だけは使用します。
- ●乾燥・貯蔵
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刈り取り適期に一気に刈り取った籾は低温でゆっくりと乾燥します。(従来の乾燥の約2倍の時間をかけます)
『夢ごこち』系譜と番場さんのお米
お米の新しい品種は、通常二種類の異なる品種の掛け合わせで作られますが、夢ごこちは、「プロトプラスト」という方法で開発されました。
以下、
kotobankからの引用です。
プロトプラストは、植物細胞の細胞壁を、[...]酵素処理によって取り除いた細胞のことで、この細胞を培養すること。プロトプラストは突然変異を起こしやすく、また適当な培地上で再び細胞壁を再生して植物体に成長する能力を示す。プロトプラストを培養し、得られた多数の突然変異体の中から有用なものを選抜すると、新品種が得られる。( 川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト )
この技術を使い、元々粘りの強い「コシヒカリ」から、さらに粘りの特性に優れた個体を選別し、その選別された個体を何度も実際に栽培しながら、選別を繰り返して性質を固定化していった結果作られたのが『夢ごこち』です。
この粘りの正体は何でしょうか?それは、でんぷん質の特性です。
うるち米には、二種類のでんぷん質があります。アミロペクチンとアミロースです。普通は、アミロースが17~23%、残りがアミロペクチン。「コシヒカリ」では、アミロースは16%前後です。モチ米みたいで白濁していることが多い「ミルキークィーン」では、10~12%(ちなみに、モチ米は、アミロペクチン100%)。
「夢ごこち」のアミロースは、コシヒカリより少なく、ミルキークィーンより多い範囲です。粒の外観も、モチ米と見分けがつきにくいほど白濁しているようなものではありません。
「夢ごこち」の特徴は、何といっても、その粘りと柔らかさでしょう。勿論、お好みは分かれるところです。「コシヒカリ」ですら、粘り過ぎと感じる方には向きません。
それでは、番場さんの「夢ごこち」は、一体どんなお米?
当店が平成15年以来このお米を取り扱って以来、「夢ごこち」一本のお客様も多数いらっしゃいます。新米の時期など、テレビで「今年はこのお米が面白い」などの報道が多数あり、普通は気をひかれるところでしょうが、こういうお客様は、全くよそ見することなく「夢ごこち」をご注文されます。
ある米屋の名言は、「麻薬のよう」。つまり、癖になる。番場さんの「夢ごこち」は、ツヤがあり、粘りがあり、そして、甘みがあります。
実は、店主が一番好きなお米です。でも、家族は、「美味しいけれど他にもっとお好みがある」とも言います。刺さる方には骨まで刺さる、そんなお米です!
★令和六年産は、今までで一番、しっかりした食感があります。もちろん、持ち味のモチモチ感はそのまま。甘く旨く、好きな人にはたまらない!