雪若丸 JAS有機米 山形県新庄市石井さん
厳選された玄米をこだわりの低温精米で仕上げます!
五ツ星・三ツ星マイスターとお好みのお米を探しましょう。
令和六年産 山形県「雪若丸」
新庄市 石井さん
(JAS有機栽培)
誕生:2017年
親品種:山形80号/山形90号
開発地:山形県 県農業総合研究センター水田農業試験場
石井さんは、30年前から手のかかる無農薬・無化学肥料栽培に取り組み、今では、数種類の品種をJAS有機栽培にて栽培。
石井さんの『雪若丸』は、三年間以上、化学合成農薬と化学肥料を使用しない田んぼで作られたJAS有機米。
種籾処理・苗箱処理・除草・病気対策・害虫対策に一切、化学合成農薬を使用せず、化学肥料も使用せず、それを三年間続けて、JAS有機の認証を取っているお米です。化学合成資材の代わりに、土壌改良剤・有機肥料を利用します。雑草は、除草車で何回も取ります。
『雪若丸』と石井さんのお米
「雪若丸」って、何ですか?
一言で言えば、今までにないバランスのお米。
これまでのお米は、粘って・甘くて・白くて・柔らかいか、粒感があって・さっぱりで・ちょっとくすんだ色感で・しっかり目か、二者択一のお米でした。
「雪若丸」は、そういう既成概念を打ち壊す品種。粘りはある(つや姫よりは弱い)・ぴかぴか光る・甘みは控えめ・そして、噛み応えが群を抜く。噛み応えとは、お米の硬さではなくて、反発力。歯を押しもどすような、力感。
品種の系譜を見ても、面白い。「コシヒカリ」以降の名品種「あきたこまち」「ひとめぼれ」などは、ほとんどが「コシヒカリ」の子供。その後の新品種も、多くは、「ひとめぼれ」を親に持つ、つまり「コシヒカリ」の孫世代が多い。一方で、「雪若丸」は、「あきたこまち」「ひとめぼれ」を三代前に持つ品種。「コシヒカリ」の四世代後になり、「コシヒカリ」の特徴を微妙に受け継ぐことが出来ている。それが、この独特の特徴を生んでいるのだろう
それでは、石井さんの「雪若丸」は、一体どんなお米?
上述したように、JAS有機米です。無農薬・無化学肥料を三年間以上続けています。地域で作られる循環型の有機肥料を使い、農薬・化学肥料を避けることで、まずは、土壌を改善しました。
土壌が良くなると、少ない肥料でも稲が元気に成長し、農薬を撒布しなくても、病気にも虫にも強い稲となります。
当店の場合、石井さんから、「さわのはな」「コシヒカリ」「亀の尾」を仕入れていますが、昨年から「雪若丸」が増えました。どれも、特徴があります。「雪若丸」は、やはり何と言っても、噛んだときの跳ね返り。表面が硬いのではなくて、噛み切るまでのスローモーション的感覚と言いましょうか。
そして、「コシヒカリ」よりは軽く、「さわのはな」よりは強い粘りと甘みが、持ち味です。