たきたて 無農薬栽培 宮城県登米市及川さん
厳選された玄米をこだわりの低温精米で仕上げます!
五ツ星・三ツ星マイスターとお好みのお米を探しましょう。
令和五年産 宮城県たきたて
登米市 及川さん
(農薬・化学肥料不使用栽培農産物)
誕生:2001年
親品種:奥羽343号/東北153号
開発地:古川農業試験場(宮城県)
「えっ!!」玄米食で召し上がってください。びっくりするほど、粘って甘く柔らかいお米です。デンプン質がもち米に近い低アミロース米としては、ミルキークイーンがもっとも有名ですが、「たきたて」は、それをしのぐモチモチ感が持ち味です。業界一部では、おにぎり販売のためのブレンド用に利用されることも多いですが、当店は、是非、単品で『玄米食』として召し上がっていただきたいと思います。
宮城の米どころ、登米の及川さんが作る無農薬・無化学肥料米です!その特徴は:
- ●健全な米つくり
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1)初期生育で雑草に負けない大きな苗つくり
2)粗植(株の間をあけて、さらに植える本数を少なく)で、のびのび育てる
3)結果として、茎が太くて増えた株が外に貼りだす健康な稲つくりを実現
- ●微生物を利用
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EM菌を利用した米ヌカボカシを作り、有機肥料と天日塩を田んぼにまきます。さらに、光合成細菌も利用して、田んぼの中の有機物を分解して栄養素を作り出します。
- ●無農薬栽培
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たね籾の消毒、苗床の消毒、苗の病気予防、除草剤、田んぼでの病害虫用対策、お米つくりの全ての過程で、化学農薬は不使用です。
- ●天日乾燥
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現在ではほとんど見かけなくなりました天日干し。刈り取り後の乾燥作業を太陽の下で2~3週間かけてじっくり自然に乾燥させます。米は茎を残しておくことによって刈り取り後も登熟を続け、寒気にさらされる事によって甘みが増し、「甘熟米」に仕上がります(ただし、雨が続く場合などは、後から機械乾燥を行うこともあります)。
『たきたて』系譜と及川さんのお米
ご飯が冷めても硬くならず、美味しさが長持ちし、いつまでも「たきたてj を味わえることが品種の命名由来。
「たきたて」は、低アミ口一ス米に属します。うるち米のデンプン質は二種類。モチモチ感のアミロペクチンとさっぱり感のアミロース(ちなみに、もち米は100%アミロペクチン)。通常20%前後のアミロースが少なくなると、それだけ、モチモチ感が強まります。アミロース量は、普通のお米でも、年によって多少のアップダウンがありますが、最初から品種としてアミロースを減らした物が、いわゆる「低アミロース米」です。
各地で様々な低アミロース米が開発されてきましたが、宮城県では、どれも生産の問題(耐冷性・耐倒伏性・穂発芽性・いもち病抵抗性・収量性が不十分など)がありました。
そのため,宮城県でも安定的生産が可能で、良質で極めて食味が良い低アミロース米の開発が行われ、奥羽343号(多収だが,耐冷性・いもち病抵抗性・耐倒伏性・穂発芽性等に難があった低アミロース米)と,その弱点を改良する特性を持つ東北153号という品種の交配から、「たきたて」が生まれました。
「たきたて」は,単品で食べた場合、粘りが極めて強く柔らかくて弾力があり,デンプンの甘さが堪能できるお米です。他の普通のうるち米とブレンドした場合,粘り・甘みを強くする向上効果が大きいために,普段は残ったご飯をチャーハンなどに利用することが多いために、わざわざさっぱり目のお米を購入されている場合など、用途によって、そのブレンドにも最適です。
「たきたて」の冷凍ご飯は、コシヒカリやひとめぼれより明らかに硬くなりにくくて粘りが保持されるとの研究結果もありますので、残ったご飯を美味しく食べるにも最適です。
それでは、及川さんの「たきたて」は、一体どんなお米?
低アミロース米の特徴は、うるち米のような透明感がなく、モチ米に近い白濁した粒です。及川さんの「たきたて」は同様に、白っぽい外観をしています。
他の品種でも同様ですが、及川さんの玄米調整はとても良く、ほとんど米屋サイドで普段通りの玄米調整(石抜き・玄米色彩選別など、通常はそれなしでは精米に進めない)をする必要がないほどの良質の状態で届きます。粒揃いがとてもいい、くずがほとんど出ない品質です。勿論、当店は普段通りの玄米調整はするのですが。
生産者とさらに米屋でも、玄米を綺麗に調整していますので安心して玄米食をお薦めできますし、特に玄米食で召し上がると、「たきたて」の粘り・甘みが楽しめます。普通の電気炊飯器の玄米モードでも、十分炊けますので、是非、試していただきたいです。