誕生:1952年
親品種:農林8号/東北24号
開発地:古川農業試験場(宮城県)
親品種:農林8号/東北24号
開発地:古川農業試験場(宮城県)
『ササシグレ』は、かつての西の横綱『ササニシキ』の一世代前の宮城県や東北のメイン品種。今では、作る人もごく少数で、超のつく希少米。さっぱりした中に、ほどよい粘りに、控え目だけれどしっとりとした甘さ、ゆっくり噛むと旨味がじわっと味わえる。粘りが強く、ただ甘い特徴を競うコシヒカリ系統ばかりのお米が幅を利かせる現在、とても貴重なお米です。
齋藤さんの「ササシグレ」は、一体どんなお米?
一般的にササシグレは、ササニシキ以上に作りづらい品種です。病気に弱く、倒伏しやすいという弱点があり、今では、限られた専業プロ農家だけが手掛けるお米です。
さらに、齋藤さんのお米は、三味違います。
1.じっくり登熟させるからでしょう。粒の色・形が良く、サイズも揃っています。雪が降りそうな遅い時期も刈り取られる、「ワイルドだろ?!」って感じるお米です。
2.「ササ系統?」って、思う粘り。くどいほどの粘りではありません。心地よい粘り具合です。
3.精米後の粒の状態が良く、炊飯もしやすい。一般的なササ系統のお米は、精米の歩留りが良くない傾向があります。つまり、粒の充実が少なく、精米で白米部分の表面まで削いでしまいました。逆に、しっかり精米しないと、きれいな色に仕上がらない。精米しすぎると、炊飯時にでんぷんが早めに溶解してべちゃべちゃなご飯になりやすく、精米が甘いと、表層のヌカ層の一部(その中のタンパク質)が水の浸透を邪魔するので、芯の残ったご飯になりやすい。
齋藤さんの「ササシグレ」は、じっくり登熟のおかげでデンプンの充実が良く、無理なく精米できて、精米足りずも精米しすぎもなく、上述したような問題が起こりにくいお米です。
齋藤さんの「ササシグレ」は、じっくり登熟のおかげでデンプンの充実が良く、無理なく精米できて、精米足りずも精米しすぎもなく、上述したような問題が起こりにくいお米です。