2013年2月アーカイブ

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これは、本日のお客様がもってこられた米袋。

 

もう、十回近く使われたものです。

いったい、何種類のお米を召し上がっていただいたのでしょうか?

さすがにくたびれてきたので、本日新しい袋に変えましたが、当店の勲章として写メさせていただきました。

古い袋は、野菜入れなどに使っていただけます。

 

これだけ、色々なお米を召し上がっていただき、その都度、ご感想をうかがい、また新しい品種を紹介して、今日もまた初めての品種を七分搗きで。

 

ほとんどのお客様は、同じお米をずっと、それこそ二十年以上も変わらずにお買い上げいただいています。

 

それは、それで嬉しいのですが、こうやって、長年かけて、色々な縁で仕入れていて、自分で食べてもそれぞれに美味しいお米を順番に召し上がっていただき、そのたびに、どんな食卓になっているのだろうかと想像することも、米屋冥利につきます。

 

なお、この米袋再利用により、企業・団体のエコ活動として認定され、第5回「東京都グリーンコンシューマー奨励賞」というのを受賞しております。

これもお客様のご理解とご協力のおかげです。

米やら農業やらの英語の用語を調べていたら、

米ヌカ油を

wikipedia で発見。

英語版ですよ。

rice bran oil といいます。

 

勿論、日本版もありますが。

米ヌカには油が含まれていることは、消費者はあまり知りません。

分搗き米を入れた紙製の米袋には、徐々に油が染み出してきます。

古くなった玄米は、ヌカ層の油が酸化していき、

古米の臭いが出てくるのと、

お米じたいが黄ばんできます。

一見するとわかりませんが、精米すると、

白米の輝きのない黄ばんだ米粒になります。

 

話をヌカの油に戻すと、

wikipediaから引用します。

 

脂肪酸組成に占めるオレイン酸の比率が高いことと、ビタミンEを多く含み、加熱による酸化が起きにくいことが挙げられる。特に後者については、こめ油が製菓業界で歓迎される理由となっており、現在、日本で製造されるポテトチップスのほぼ全量がこめ油かこめ油を配合した油で揚げられている。

揚げ物をしている人が気分を悪くする現象を「油酔い」と呼ぶ。これは油脂を過熱する際に発生するアクロレインと いう物質の作用であるといわれている。こめ油はこの油酔い現象が起きにくい油とされている。また、揚げる作業が終わったあとに、油を鍋から他の容器に移す 際などの油のキレが良いともいわれる。これらの現象もこめ油が加熱による酸化が起こりにくいことと関連があると考えられているが、両現象とも科学的には原 因が解明されていない。

また、こめ油は血中コレステロール分を下げる効果が植物油で最も高く、紅花油と混合するとその効果がさらに高くなる。

 

ということで非常に質の良い油です。

ただ、米ヌカ以外の輸入原料を使ったサラダ油より高いので、

わかっている方だけの油という感じです。

特にサラダ油って、スーパーの特売定番商品ですので、

なおのこと、割高感が否めません。

 

当家でもずっと使っていますが、

天ぷらで時間がたってもベタっとなりませんね。

昨日、外国人の方がご来店されて、

お久しぶりに英語でコミュニケーション。

以前は、アジア系の方とはずいぶん話しましたが、

アジア系の方は、すぐに日本語がお上手になるので、

英語不要になってしまいました。

 

昨日の会話では、特段 問題はなかったのですが、

あらためて用語をチェック!!

 

●有機農法 : organic farming

●減農薬 : これは、semi organic とでも言えばいいのか?

定義で説明するしかないようです。

たとえば、

It is not organic, using agricaltural chemicals, but half than usual.

のように。

●化学肥料 : chemical fertilizer

●病気 : diseases

●害虫 : noxious insects

●害虫を駆除する : exterminate [get rid of] noxious insects

●害虫の防除 : pest control

●生物的防除(天敵利用など) : biological pest control

●殺虫剤 : pesticide,insecticide

●雑草 : weeds

●除草剤 : weed killer,herbicide

●成長抑制剤 : plant growth regulator

●輪作 : crop rotation

●緑肥 : green manure

●堆肥 : compost

●もみ殻 : hull,husk   もみがらのついたままの米  rice with hull かな?

●ぬか : rice bran

●七分搗き : polishing seventy percent of a rice hull off という例文が紹介されていたが

hullはもみ。精米で取り除くのは、ぬかだから

polishing seventy percent of rice bran off

が正解かと思うけど・・・

●胚芽米 : rice with embryo buds

●種もみ : seed rice

●消毒 : disinfection

●温湯消毒 は hot water disinfection

こんな例文が紹介されていました。

種苗を消毒のため温湯に浸す方法

a method used to disinfect seeds and seedlings in which the seeds and seedlings are soaked in hot water


●二期作 :a semiannual crop, double-cropping, two crops per year

●二期作をする : raise two crops a year

 

ですが、二期作と二毛作が同じ英単語。
意味が違うのに。
これは、それぞれ説明しないといけないのでしょうね。


次回は、使いずらそうな日本語ではなくて、

最初から英語で話してもらえば、

もっと質問とか出てくるかな?


どんなことを聞かれるのか、楽しみです!

それほど多くはありませんが、

「玄米から精米してもらった方が鮮度がいいので」

と、白米で販売しているものを敬遠する方がいます。

 

「毎日のように少量ずつ精米しているので、気にされることないと思いますよ。」

「玄米で置いているものは、無農薬を中心に、玄米食や分搗き、白米どれにも対応できるものです。」

「白米で置いているものは、まず慣行栽培が中心で、例え減農薬でも、玄米食にするにはモミが残っているなどの問題があるので、白米販売にしています。」

と説明しております。

 

それに、精米したてが必ず良いわけではありません。

 

玄米を店頭で精米しますと、

「わぁ~、暖かい。美味しそう!」

と言われますが。

こちらは、出来るだけ、熱くならないように気を配って精米しています。

熱くなりすぎると、食味が落ちると言われています。

どんなに気を使っても、精米したら米の温度が上がります。

 

ある米屋さんが実験で、

精米したてのお米と

二日ほど寝かして完全に冷ましたお米の

食べ比べを行ったところ、

後者の方が美味しかったという結果になりました。

 

精米したては、熱によって表面が乾燥しているので、

炊飯前に表面が早く水を吸ってしまい、

芯まで吸水しないうちに、表面ばかりべたべたに

なりやすいというのがその理由でした。

 

あまり、鮮度信仰にとらわれずに、

必要な備蓄量も考慮して

ゆったりとした気分でお買い物していただければと思います。

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